2017年4月9日
今日は打ち合わせでここにおじゃましました。
ガムテープを天井からたらした放物線をそのままかたどった棚が大胆に空間を分断する空間。
北川貴好氏の作品です。
空間に直接ドローイングした設計は、紙にドローイングや図面から始める一般的な設計手法よりも直接的で彫刻的です。
数か月前、FBの写真や新建築の記事などで見ていた完成時の画像が、実際どのように使われているのかが拝見できました。三つの放物線は、3人のワーキングスペースに対応して設置されていました。
重力の影響から導き出された放物線は、ガウディのサグラダファミリア、設計段階の模型を連想させもしますが、ガウディが放物線を反転させ天に向かう建て物であるのに対し、北川氏の空間はそのまま重力の形をなぞっていて、建てない空間を志向しているようて興味深く感じました。