病院のソファーに寝ころがり、
iPS細胞の記事を読みながら、
記憶の再生について思索する。
働かなくなった
身体中の筋肉をすべてiPS細胞で再生したとして、
健康な筋肉の臓器に接続されたとして、
<未決>
iPS細胞で再生された筋肉が、
再び老化して、
再び交換できるとして、
そのつど、新たな経験による記憶が
筋肉にリセットされたとして、
<未決>
そして寿命がどんどん伸び、
人口増加が社会問題になり、
そのため人々が交換できる回数を取り決め、
取り決めによる再生回数が寿命になるとすれば、
<未決>
身体のほとんどの部位が再生されたとして、
その人固有の経験としての身体の記憶は、
再生可能か
そもそもその人固有ということが無意味になってしまい、
<未決>
記憶を必要として
写真を集めるレプリカント。
(2012/10/06)