2020年5月8日金曜日

2020/05/08 禍の中で何日君再来で目を覚まし、多焦点に脳内言葉がしゃべり始め収集着かない事になるいつもの暮らし


4時前に起きてからヤフーニュースで月の画像を見つける。
最近は満月に何でも○○ムーンと名を付けることが一体どいうことかと考えながら、その画像説明に大阪市東住吉区のマンション3階から生駒山に上る月という文を見つけ、80年代、実家に帰省時、弟と「マンション登り」をしたことを思い出した。
あちこちのマンションの非常階段を上って最上階からの眺望を楽しむ。チンチン電車の軌道が高速道路の高架と地下鉄に替わり、古くからの住宅街にニョキニョキ、中層マンションが増えだした頃のこと。

大阪の夜空に浮かぶ「フラワームーン」5/7(木) 19:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00010007-wordleaf-soci

「ステイホーム」「不要不急の外出は控えるよう」「県をまたいだ外出は行わないよう」という言葉が飛び交う中、実家の近くからの月の画像を見て、弟との40年近く前の記憶と同時にコロナ禍で一人籠っている母のことを思い

「家族の分断」とつぶやいてみる。

この今の状況が家族という最小の社会単位まで分断している。
しかし、と、もう一度「家族の分断」とつぶやいてみる。はたして、この分断は今に始まったことだろうか、と。

外出していなかった間に、(と言っても元々自宅で自営業の私は外出をほとんどしないのであるが)近所の山、雑木林が亡くなってるのを見て唖然とする。この近所は日本の平均的な流れと逆行して人口が増加していて、どんどん山を崩して宅地造成しているし、数年前にできた巨大ショッピングセンターがあるのに、数キロ離れていないところでは田んぼを壊して、新たに巨大ショッピングセンターが建設中である。少子化、都市の空洞化、経済の低迷の中で、建築土木という単価の高いものを売ることだけがあいかわらず当たり前のように進む状況は普通に見ていれば何をやってるのか?!とも思ってしまうだろう。それでも資源のない小さな島国が生きてゆくには、この国ではスクラップアンドビルドが持続可能な経済政策しかないと別の脳が話す。
庶民にとって単価の高いお買い物は不動産、家であるから、税金も物件/単価を考えればそうなのだろう。かくいう自分も企業で企画開発の責任の任をまかされていた時は、売上を上げるため単価の高い商品を企画することが手っ取り早いと考えたものだ。しかし、少子化なのである。核家族なのである。この流れは高度成長期にさかのぼる。地縁血縁から会社縁へと言われていた時代、すでに家族の分断が始まっていたのである。それ以前の二、三世代が同居していた大きな家を解体し、小さな家をいくつも作った方がいいこととは?

だけど、高齢化社会になって、老老介護の時代になって、認知症が社会問題になってる時に、いいことは何世代も同居する大きな家なのである。社会の最低インフラも危機を迎えるように思える現在、政府もさすがにヤバいと感じだしたか、病院や施設で老年期を迎えるより自宅で過ごすように言い出した。。なんてことだ!
大きな家だと個人の自由より、家族という社会的ルールが増えるじゃないか!と、若者は叫ぶ?
しかし、自由って何?

年老いた家族が心配になって県をまたいで移動することは「不要不急」ではない?
「私の人生は不要不急か」と養老孟子先生がつぶやく。
おばさんが、やさしげに日本語英語言葉で「ステイホーム」と言っても、英語の「stay home」は命令形なのだ。多言語をまたぎ翻訳による意味の変容はウイルスがRNAを複製する時に起こるエラーに似てどんどん免疫が効かない新型として再生産される。



満月の夜は眠くなる。前日8時半に寝てしまった僕は、つけっ放しのラジオ深夜便から流れる鄧麗君の「何日君再来」で4時前に目を覚ます。

「昼は老鄧のいうことを聞き、夜は小鄧を聴く」

(老鄧は鄧小平のことであり、小鄧とは鄧麗君:テレサ・テンのことである。名前の前に小をつけるのは○○ちゃんというような愛称。)
この曲は中国民主化の象徴的な曲として共産党政府から何度も禁止されたという物語を持つ。禁止されていた本土の民はこの歌詞を単純に男女の愛の歌と聞いていただろうか?

時の流れに身をまかせ
あなたの色に染められ
一度の人生それさえ 捨てることもかまわない
(作詞:荒木とよひさ)

そうか、今日は鄧麗君の命日なのだ。




6時のラジオはアメリカの高級百貨店ニーマン・マーカスの経営破綻を伝える。
新型コロナ禍のロックダウンで企業の倒産ニュースが流れる中の出来事。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200508/k10012421401000.html

百貨店という業態は、インターネット時代に即していないため、どこも経営が苦しく日本でもM&Aにより乗り越えようとしたり、新たなサービスに向けて動いている。ニーマン・マーカスもコロナ禍以前から経営が行き詰っていたから、コロナ禍の外出規制が響いた、引き金になったということらしい。つまり、コロナ禍関連倒産と言ってもよく、その意味では新型コロナで亡くなった人が、高齢者や持病を抱えている人が亡くなっていることと似ている。高齢者=寿命、老衰と考えるとコロナが引き金になっただろうが、それはインフルエンザでも同じことなのだ。感染により老衰による身体機能の低下が加速されたのだ。企業に置き換えれば、100年続いた寿命が尽きたといってもいい。持病を抱えている、基礎疾患がある人、企業に置き換えれば時代の変化に対応できず何らかの組織的問題があったと考えることもできる。


そして、、、
異例の速さでレムデシビルが承認された。というニュース
これは新型コロナの治療薬なの?
エボラウイルスに効果があまりなかったと言われ、副作用など問題ありとされるこの薬が、、政府は重篤患者に限定され、患者の費用負担はなしとされる。が、この在庫を抱えるのは日本なのであるのだから、その費用は税金で賄われる?タミフルや子宮頸がんワクチン、そしてオスプレイのことが頭に浮かぶ。
そして今年の春の受勲。ビルゲイツ氏が天皇様より勲章を授けられる。




三日ぶりにマンションの鉄の扉を開けて外に出る。と、同時に口をついて出た言葉

「パパ、これが世界の終わり?」

家族を救おうと7年間、家に閉じ込めたドミニコ。解放された息子が走り出し、そして見た光景は?タルコフスキーの映画「ノスタルジア」の一場面。父に並んで座った子が父に目を向けてつぶやく。