2024年3月3日日曜日

240303 「平針日記」 その後 / 安静時と労作時の分断

濃縮酸素の助けを借りる生活は、安静時と労作時が分断される。



COPDの症状が進行した者にとっての生活は慢性的な呼吸苦の状態が続く。酸素濃縮装置なしでの生活では、なだらかな呼吸苦である。その状態が普通で平常になると苦を感じるレベルがどんどん下がる。健常者が呼吸苦を感じるであろうSpO2が90%を切る状態になっても苦は感じなくなる。そうなってくるとどこまで我慢すればよいかわからなくなる。

「病気だから苦しいのはあたりまえ。多少の苦しさは我慢しなさい。」
と、育ってきた私たち世代にとって我慢の臨界点がわからないのである。(世代でなく私だけかもしれないが。)

ところが、酸素濃縮器を導入し濃縮酸素の助けを借りだすと、呼吸苦がまったくない安静時の状態に対し、労作時の呼吸苦がはっきり際立つというコントラストが生まれる。以前(濃縮酸素装置なしの時)より労作時の呼吸苦がより意識され苦しいと感じる。