day #21132-21133: 151111-151112 |
仕事場の隣人、ペルー人と少し話す。
「コナイダハ、ゴメン。」
数日前のことを彼は謝っている。
散らかし放題の仕事場入り口を不機嫌にかたづけていた時、外回りから帰ってきた彼と一瞬目が合った。
雨が降ってきて、バイクを屋内に入れる入り口がガラクタ散乱で入れない。
いらだっていた私はこれ見よがしなヒステリックな行動で彼を無視して戸を閉めた。
「共有場所はあなただけのものではない。」
彼もそんなことはわかっているのだ。
日本人同士の場合、賃貸マンションにおける隣人とのトラブルはトラブルを抱えている当人同士は面と向かって話し合いをせず、管理会社という第三者を仲介にオブラートに包む、一方通行。
「アレハ、ナニカ?」
彼は、戸が開いている私の部屋を覗き込み、興味を持っているようだ。
部屋に招き入れ原型制作を説明。
「アナタ、アタマイイ。」
あなたは、手に職があると言いたいようだ。
「柿を食べるか?」
柿を彼に見せる。
「カキ、アアシッテル。」
いただきものの柿を両手いっぱい彼に渡す。
「ギター、スキカ?」
飾ってあるクワギタを見て彼は尋ねる。
「ギターは好きではない。これは作品だ。」
すると
「コンプレッサー、イルカ?」
「ああ、コンプレッサーはいいね。」
親指を突き上げ、彼は自分の部屋からコンプレッサーを持ってきた。
コンプレッサーをくれるようだ。彼は彼なりに迷惑をかけていることを気にしていたのだろうか。
こうして、ペルー人との第一次接近遭遇が終了した。
あちこちから柿をもらって困っていた柿の嫌いな人から大量の柿をもらった。
もらい物の賞味期限切れ焼き海苔を大量に海苔の嫌いな人からもらった。
もらった柿をあげると、コンプレッサーがやってきた。
ペルー人の彼と同じ
藁稭長者的一日。