2014年1月4日土曜日

記憶の人人~後々田寿徳さんとの時間

訃報

後々田寿徳さんを偲んでウッディ・ヴァスルカ個展(ICC 1998)のカタログ序文を読み返す。








後々田氏との時間。

1993年のふくい国際ビエンナーレの時、福井県立美術館で学芸員だった氏に、当時、バカのように大掛かりな、時にコンデンサーを爆発させるような作品を作っていた厄介な私の作品の設営、メンテ等で大変お世話になった。
クールなメディアアートと対照的な私の作品に、バカだな~といった眼差しでニコニコと手伝っていただいた。
ちなみに、この時の別室ではダムタイプの"S/N"#1がスタイリッシュにインスタレーションされ、設営作業中の合間に存命だった古橋悌二氏が、やはり呆れ顔で私の作品をながめて立ちすくしていたことを思い出す。

1999年のキリンコンテンポラリーアワードのオープニング翌日、受賞者の束芋と板倉亜由子を連れ立って、アポなし飛び込みでICCを訪ね、ランチを一緒に。
状況に悲観的な後々田氏の意見と、福井時代とは異なるかっこいい風貌に変身していた氏が記憶に残る。
この時が氏に会った最期。

リアルでは、ほんの数回、時間的には数時間のことなのだが、忘れられない記憶に残っているひとがいる。


合掌


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梅香堂日記 http://baikado-diary.sblo.jp/
大友良英氏ツイッターより「美術と音楽のあいだ」後々田寿徳氏執筆(リア29号より)
http://hiwihhi.com/otomojamjam/status/419169831166816256
https://twitter.com/otomojamjam/status/419176784236519424/photo/1
https://twitter.com/otomojamjam/status/419177281743884288/photo/1


此花区 梅香堂
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