下記リンクはスリランカの陶器メーカーMidayaのホームページです。プロダクトの様々な工程が紹介されています。スリランカには大きな工場は数件しかないので、アウトソーシング無しであらゆる工程を工場の中で行います。創業者は愛知県の瀬戸地方などで研修された方で、安価な中国製品とは競争しないという姿勢で運営されているときっぱりおっしゃっていました。
僕は90年代中頃に、ある医薬品関係のノベルティとして30㎝大のオリジナルキャラクターの人形をこのメーカーで作ったことがあるのですが、5年前の工場訪問時に、当時の見本を発見してすっかり忘れていた記憶に再開し感慨深いものがありました。
90年代は中国の深圳、東莞などで安価な農民工による労働力を活かし「世界の工場」と呼ばれる時期が始まった時代ですが、その後の労働環境の整備などによって人件費が高騰し、今ではこの地域に残る質の良い陶磁器メーカーはわずかです。そんな状況の中でスリランカのミダヤの姿勢はメーカーとしての覚悟が感じられ尊敬します。僕はその背後には中国、韓国、日本などに浸透している大乗仏教的な態度と、スリランカの生活に密着している上座部仏教のちがいにあるのではと推測します。
Midaya - Proudly handmade in Sri Lanka
http://www.midaya.com/