2017年12月6日水曜日

MADE IN OCCUPIED JAPAN


2017年12月6日  オキュパイド・ジャパン(Occupied Japan)とは、第2次大戦後の「占領下日本」のことで民間貿易が再開された1947年から、サンフランシスコ講和条約が発効した52年まで、日本からの輸出品には「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印を付けるようGHQ(連合国最高司令官総司令部)から命じられていた。そうです。

瀬戸市美術館 Seto City Art Museumさんがカバー写真を変更しました。



2017年12月6日  · 橋本 公成

陶磁美術館には廃業されたメーカーさんなどから寄付された瀬戸ノベルティが大量にあります。私が在籍していた会社からも多数寄付されていますが、その中には実際中国で生産されたもの混じっています。学芸員の人はそういったことはあまり知らないのですね。特に「瀬戸ノベルティ」といった人形中心のプロダクツは輸出がほとんどだったので国内の人に存在すら知られなかったのです。私も全くこういう世界があることには無知で名古屋に来たのです。このフライヤーにあるようなセーブル風、マイセン風のロココ文化は、コンテンポラリーな表現を模索していた僕にとってはどちらかと言えば毛嫌いしていた世界であったのですが、だからこそあえて飛び込んだという経緯があります。37年前のことですが、長年この環境にいると自分の中に感覚の骨董的価値といったものが発生し愛着がわいたりするのですね。それでも本物のセーブルやマイセンと瀬戸で作られたセーブル風、マイセン風は別のもので本物が身近にあればこの感覚は異なっていたかもしれません。しかしヨーロッパの王立ブランドのロイヤルアルバートなども現在実際は中国広東省などで作られていたりもするのです。