学生の頃、石川県立美術館で見て以来、四十数年ぶりに源氏物語絵巻を見に行く。
前回見たときはどのような展示だったか記憶が薄れて思い出せないが、その時買った「第四十帖 御法」の印刷図版がずっと額に入って手元にある。当時は昭和7年に額面装になってからの展示だったようだが、装丁板に引っ張られて痛みがひどいことから巻子装に戻されたとのことで、早々に見に行く。
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「修復完了記念 館蔵全巻特別公開 国宝 源氏物語絵巻」
2021.11.13 (土) ~ 2021.12.12 (日)
徳川美術館所蔵の国宝「源氏物語絵巻」は、『源氏物語』を絵画化した現存最古の物語絵巻で、平安の王朝文化を象徴する名画のひとつとして世界的にも有名です。
もとは3巻の巻子装でしたが、保存と公開の観点から昭和7年(1932)に額面装に改められました。
当時としては最善の判断でしたが、80余年を経て額面装による弊害が生じたため、平成28年(2016)から5年にわたる保存修復を行い、
詞(ことば)と絵が響き合うよう本来の巻子装に戻しました。
令和2年(2020)に全15巻の修復が完成したことを記念し、前後期で展示替を行いながら、全巻を特別公開いたします。
■「国宝 源氏物語絵巻」の展示スケジュール
前期(11/13~11/30):蓬生/柏木一/柏木三/竹河一/橋姫/早蕨/宿木二/東屋二
後期(12/1~12/12):関屋・絵合/柏木二/横笛/竹河二/宿木一/宿木三/東屋一
徳川美術館所蔵の国宝「源氏物語絵巻」各帖の詳しい内容はこちらをご覧ください。
国宝 源氏物語絵巻の世界へようこそ(徳川美術館)
https://my.ebook5.net/tokugawa/genji/
展示作品リスト
https://www.tokugawa-art-museum.jp/exhibits/planned/items/Genji%20special%20unveiling.pdf