2014年9月18日木曜日

ダイオラマについて、再び

私の感覚がおかしいのか?

確かに、実物はすごく良くできていることに異論はない。
実物を見て感じることが必要なことにも異論はない。

しかし、それが模型であることの残念感は、それを写真で見たときの、また、ビデオ映像で見たときの、それとは比うべきもないのだ。
そのことを、問題にしているのだ。
つまり、精巧にできていればいるほど、肉眼で実物を見るそれが、模型でしかないということのリアリティの喪失が、同じものを実物でなく写真や映像で見たときのリアリティよりもおとっているかということをだ。
なぜ、精巧に、細密に作られていればいるほど、それが、視覚的リアリティから遠ざかっていくということだ。



Facebook 2013年12月1日 21:21 -----
https://www.facebook.com/kiminari.hashimoto/posts/566359226776687?comment_id=3746413&offset=0&total_comments=10
この画像の掛け軸は現代美術家の杉本博司氏の写真作品です。アメリカ自然史博物館のダイオラマを写したものです。20数年前、映像の歴史に興味を持っていた私はダイオラマと2つのCCDカメラ、そのライブカメラから取り込んだ観客の映像を出力する2つのブラウン管を遠近法的にダイオラマに合成する装置を発表しました。その装置は両眼視についての思考以外のほかに多くの要素を含んでいたため、その後の私の作品は複数の興味に分散し両眼視については放置され忘れていたのですが、先日この作品を評価してくれていた人から両眼視についてあらためて気付かされたのでした。そんな時に今朝、日曜美術館の展覧会紹介のコーナーで正木美術館で開催中の展示で杉本博司氏のこの作品説明でダイオラマと両眼視、単眼視(カメラによる視覚)のことに触れられ忘れそうになっていたことを又、思い出したのです。


Facebook 2013年12月1日 21:23 -----
https://www.facebook.com/kiminari.hashimoto/posts/566359226776687?comment_id=3746422&offset=0&total_comments=10

杉本博司氏のwiki、下記にダイオラマに関する部分抜粋  
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E6%9C%AC%E5%8D%9A%E5%8F%B8
..最初のシリーズの『ジオラマ』では、ニューヨークのアメリカ自然史博物館の古生物や古代人を再現したジオラマを撮った。片目を閉じた「カメラの視覚」のもとでは、両目で見ると模型だと分かるジオラマが遠近感の喪失によりリアルに見える、という発見からこのシリーズは始まっている。精巧なジオラマを本物に見えるよう注意深く撮ったシリーズは、「写真はいつでも真実を写す」と考えている観客には一瞬本物の動物や古代人を撮ったように見えてしまう。..



http://pavlovsdogxschrodingerscat.blogspot.jp/2014/05/diorama-of-ehm-1992-01.html

http://pavlovsdogxschrodingerscat.blogspot.jp/2014/05/diorama-of-ehm-1992-00.html

http://pavlovsdogxschrodingerscat.blogspot.jp/2014/05/diorama-of-ehm-1992-02.html

http://pavlovsdogxschrodingerscat.blogspot.jp/2014/05/diorama-of-ehm-1992-03.html

http://pavlovsdogxschrodingerscat.blogspot.jp/2014/05/diorama-of-ehm-1992-04.html

http://pavlovsdogxschrodingerscat.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html