魔法使いのお婆さんの夜中の秘儀のよう
言葉にしてみるとメルヘンな行為に見える。
「フクロウの背中を削って、サンタの髭になすり付ける」
サンタの髭のボリュームを増やすこの場面を粘土ではなく、実写で、そのもので映像化するとハリーポッターの映画のようになるな。
粘土の可塑性を活かす彫塑という行為は、改めて意識してみると魔法使いのようなものだ。
「フクロウの背中を削って、サンタの髭になすり付ける」
この何気なく口から出た言葉から物語を展開すると面白いのではないか、などとへらを動かし、つぶやきの中で、頭の中をこの言葉が支配してゆく。
粘土から実物のようなもう一つのキャラクターを作るというのは創世神話に繋がる物語でもあるな。
「フクロウの背中を削って、サンタの髭になすり付ける」