2013年10月3日木曜日

貫入と釉薬剥離 -dolomite production

dolomite production における貫入と釉薬剥離




低温の陶器は結構難しいプロダクトである。大陸の工場で生産を行った時に何度も経験する貫入や釉薬剥離、シバリング問題。
基本的には生地の熱膨張率と釉薬の熱膨張率があってないことによるが、白雲(ドロマイト)や半磁器は本焼成温度が磁器ほど高くないため(釉薬と生地の融点が近いため)原料調合が難しいのだと思う。磁器などの本焼成が高温のものの方がある意味容易であるのだろう。それが証拠に磁器の方が値段が安かったりするし、工場数も多いのではないか?







冷凍餃子や中国工場で作った製品の品質問題が日本社会をにぎわせた2007年頃、土鍋から鉛問題も起こった。この時、僕が推測したのは、重金属に汚染された陶土や上絵具からの流出とかでなく、生産効率を上げるために鉛を多くした釉薬を使用したのではないかと思ったのである。
はんだ付けで使用する半田が鉛とスズの合金であり、合金にすると融点が下がる。
また鉛の融点は327.5℃、カドミウムの融点も321.1°C。
このことを応用して、生産性を上げようとすれば、釉薬に鉛やカドミを混ぜれば融点が下がり窯効率がよく生産性が上がる。しかし、鉛やカドミウムは人体に有害である。

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【ニトリで買った中国製土鍋から銀色の異物が出てきたのですが、大丈夫?】

質問者:MUD-Water質問日時:2007/05/30 15:22回答数:8件
「ニトリ」が販売した中国製の土鍋(新潟県内の陶磁器業「ホリシン」が輸入)からの「鉛」検出。

問題の土鍋は、電磁誘導加熱(IH)調理器で約三十分加熱したところ、ふたと接する部分から鉛を含んだ液体が流れ出たという。・・・
・・・土鍋を販売していたニトリは自主回収を決めたが、判断はあくまで企業自身に委ねられている。
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我が家にも中国製の土鍋があります。・・・
熱しているうちに、鍋の辺りに、次第に銀色の異物が浮き上がった。・・・

・・・例えば、この中国製土鍋の場合、使用しているうちに、欠けたり、薄くヒビが入ります。そして、「地」が露出します。
中国の土は鉛・カドミウムなどによる汚染が激しく、水質の汚濁も激しく、中国では癌患者が急激に増えているという。重金属に汚染される「中国の土」を素材に作った土鍋の安全性は大丈夫なのでしょうか?・・・

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