2017年9月5日火曜日

plush work / INSIDE ART





外側の表皮を反転し、内側のボリュームを作る plush work









デュシャンは、便器を部屋に吊るし、3次元の物体の射影が2次元であるならば、3次元は4次元の投影であると次元について思索していたといわれている。
情報アート、物語アート、インスタレート芸術である "fountain" の出来事がパブリッシュされて100年の日本人による企画展。しかしいつまで「泉」と誤訳を流通させるのか。DADAの輸入は巨大なカラスの「吉本アート」も産んだが。

http://www.momak.go.jp/Japanese/collectionGalleryArchive/2017/specialTheme2017curatorial12.html




版画は鏡像反転の図象を念頭に置いて版を作る。
鋳込みの物体は型取り段階で反転されたボリュームである凹型を通過するが、初めから凸を作らず、凹型から直接凸の物体を念頭に反転して立体を作る方法もある。
バルーンやプラッシュは物体の表皮を型紙に起こし、反転された裁縫によって立体を作る。

制作段階における反転。

完成状態での鏡像を念頭に「反転」で制作することは「射影」とは異なる意味で次元の飛躍がおこる興味深い工程である。創造的行為である。


内部空間を持つ物体としての彫刻。マッス、単一素材の塊でない彫刻。内臓彫刻。

inside art インサイド・アート