「こぶらがえり」は「こむらがえり」が正しい。
「こむら=腓」とはふくらはぎ(脹脛)のことだから。
ということであるが、辞書によれば「こぶらがえり」でもよいという。
それは「こむら」を「こぶら」と発音する地域があるといったような言葉のなまりによる事かもしれない。
しかし「コブラがえり」と書くと意味が異なる。
ふくらはぎがコブラに似ているからという説があるが、その時の激痛がコブラがのたうちまわる状態のようだからとつい最近まで思っていた。
言葉はイメージをふくらませる。
しかし「こむらがえり」が必ずしも正しいとは限らない。
なぜなら、足がつる時の状況は必ずしもふくらはぎには限らないからだ。
ふくらはぎがなんともない状態で脚の甲がつる時もあれば、足の指だけがつる時もある。
さすれば「足がつる」イコール「こむらがえり」ではなく、「足がつる」という時の現象と「こむらがえり」という現象は異なる状態を表す言葉の表現と考えればよい。
「足がつる」という時の状態の範囲はより広く、「こむらがえり」はふくらはぎ部がつった状態のことといったように。=腓腹筋痙攣
このように「足がつる」「こむらがえり」といった状態を示す言葉が曖昧なことの一つには、その現象の研究が少ないことにも因っているかもしれない。
その研究が少ないのは、その症状を実験できる被験者がいないということに因ると、NHKの「ためしてガッテン」では語られる。
その症状から疾患を診断する数々の諸説。
「両側がつれば血液に関する疾患で、片側だけなら神経の疾患。」
「脚の甲がつれば、下肢静脈瘤。ふくらはぎがつれば、閉塞性動脈硬化症。」
などなど。その症状一つだけを見て、特定の疾患を診断することはできない。
が、ここ3~4年、習慣化している自身の「足がつる」症状を、将来(現在)の疾患を、自己診断してみる。
・ふくらはぎでなく脚の甲がつる。(時間差で両脚)
・足の指だけがつることもある。(両方)
・両足がつる。
・冷えた環境から暖かい環境に変化したときによく起こる。(風呂上りなど)
・激しい運動時に起こった時の対処、筋をのばせば直るというものでない。
・心臓より上になるように足を上げた状態で寝、つった箇所を暖めかかとなどをマッサージすること 5~10分でおさまってくる。
冷えることで血管が収縮した状態から、急に温まり血流が
こうみてくると足先から心臓への血流が阻害されている症状であることから下肢静脈瘤と想像できる。
*画像はYukariさんによる処置。
穴の開いて使わなくなった靴下(足首からふくらはぎをしっかり絞めるものがよい)の先を切ったものを2セットを二重にはき、二重の間にカイロを入れる。足を心臓より上になるようにして寝、土踏まずをマッサージ。