2011年4月29日金曜日

映像にむきあう





























About "Face to Face" 覚書070122-3

映像にむきあうー映像装置による映像体験の変化



映像体験において一般的には映像面をオーディエンスが向き合って見つめる。

映画の登場=オーディエンスはコンサートの体験のように劇場空間で多数のオーディエンスが映像投影面(スクリーン)を向き合って見つめる。
劇場空間は映像内容に注視させるよう闇の環境が作られる。

テレビの登場=日常空間でオーディエンスが日常空間の一部としての映像を眺める。
初期段階では一台のテレビを街頭で大勢のオーディエンスが見るという環境があった。オーディエンスはそれを見ながらオーディエンスどうしでコミュニケーションをかわすことも可能であった。
環境:映像注視のための闇空間ではなく、オブジェ(箱)として映像が日常空間にある。
   放送受信機

ビデオ、多チャンネルの環境の中でテレビ(テレビモニター)はパーソナル化する。
テレビは放送受信機の役割に付加された機能と、受容する側の多様化により家族でそろってテレビを見るという体験が変化する。世帯の中で1台のテレビでの同一情報を共有→受信する情報が世帯の中の個人で異なるようになる。

パソコンの登場→普及で放送受信以外の映像に向かう環境ができる。

RPG(ロールプレイングゲーム)の登場によってテレビモニター以外の映像受容も可能になり、ハード面でもよりパーソナル化がすすむ。

テレビは情報を受信するメディアという一元的な目的のオブジェから、RPGのための画面、好きなときに好きなコンテンツ(ビデオソフト)を見る画面。という複数の用途が利用できるようになり、体験(テレビに向き合う)という時間の制約から開放される。=多くのオーディエンスが同時に同じ時間に見なければならないという環境はなくなる。

パソコンの普及とインターネットの登場=

モニター付携帯電話の登場=

テレビという携帯不可能なオブジェから携帯可能なモニター(情報端末)の登場により、いたるところ、あらゆる時間が映像鑑賞可能な環境ができる。

以上のような映像鑑賞の変化がもたらすコミュニケーションの変化。=人と人とが面と向かってコミュニケーションする時間、環境の変化を考察、検証。

<2007/01/22> Recalled from broken i-book







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