数えてみると20年目の新学期初日
イラストデザインコースでいきなり立体表現の授業
オリジナルキャラクターのデザインとその立体化、フィギュア制作の15週
イメージの立体化はイメージに属す
ゆえにその立体は平面である
僕はそう思っている
粘土の可塑性
樹脂、プラスチックという素材概念
彩色された立体
それらは、素材の物質感が希薄であるという意味でも絵画的だ
3Dでありながら2Dである
立体でありながら平面である
言語を補足する挿絵(=イラストレーション)は言語より情報量が多い
言語を翻訳するイラストレーション
2Dのイラストレーションを翻訳する3Dの立体
概念→イメージ→物質化
それもまたイマージュ
絵画的だ
ギリシャ彫刻を模刻するような、3Dから3Dへの倣いはしない
古典絵画を模写するような、2Dから2Dへの倣いはしない
ギリシャ彫刻を石膏デッサンするような、3Dから2Dへの変換はしない
ここでは、2Dから3Dへの翻訳をするのだ