2022年4月28日木曜日

220428 荒池 オシドリ?、鷺コロニー、天白川 セグロセキレイ巣立ち雛

 


4月20日18:20 ♂2♀1確認を最後に姿を確認できなくなったオシドリですが、毎日とりあえず観察は続けていて、28日夕の画像を拡大してみると、冬の間よく確認できた木々枝の中に♀らしい鳥影を見つけました。翌朝の画像にはなくて枝の錯覚ではなかったようです。オシドリの♂も毛が生え変わるときには全体がグレーの羽根になるしとか考えますが希望的観測は幻影を生みますので非情に客観的に分析しなければなりません。現場では老眼で液晶画面を見てもわからないのでとりあえず撮影だけして帰宅後PC画面で拡大チェックという方法です。今日はとりあえずオシドリと断言できないまでも何らかの鳥が潜んでいるということで、このあたりを重点的に観察続けようと思います。


「オシドリはまだいる」という一方、「オシドリは移動した」という根拠は、一緒によくいたコガモを見なくなったことです。そしてやはり1羽だけ残っていた冬鳥のカンムリカイツブリがいなくなったこと。こうした変化がすでにオシドリを含む移動する鳥はすべて移動してしまったという考えに至るのです。
しかし、この冬鳥カモ類に関しては、ここ荒池の近所の池や河川で見る状況を考えると必ずしも冬鳥の鴨類はすべて行ってしまったと言えないところもあるのですね。ここから近くの天白川大正橋あたりや勅使池にはコガモがまだいますし、ここから南へ1㎞弱のところにある白土中央公園池にはキンクロハジロが6羽まだいます。つまりこの周辺地域で「コガモなどがみんな移動した」という結論にはならないわけです。
多角的に考えるとそれぞれの池の環境、餌になる植生や生息する魚、水生生物、そして何より天敵から身を守ることのできる棲みかがあるかということが、種々の冬鳥である鴨にとってマッチングすれば、場合によって留鳥になることがあるかもしれないという仮説を思いついても不思議はないのです。

鷺のコロニー

アオサギ、ダイサギ、ゴイサギが密集して葉の中で抱卵を続けているのが見えます。





勅使池の鷺のコロニーが巣を放棄された状態と対照的にかなり密な状態です。勅使池のコロニーが枯れ木の葉が生い茂らない場所であったことは天敵からもろに姿をさらすというまあ、当たり前のようなミスだったと言えなくもないのですが、新芽が出て葉が生い茂る季節の移り変わりの変化が繁殖に適した環境を生むという摂理。
 勅使池についていえばこの冬、護岸耐震工事のため池の水位がかなり下がっていて、通常水につかってたところがみな干上がってしまい水鳥の隠れる場所がなかったりと、一昨年前に比べ多く見られ種類に変化があったと言われています。そのことから推測するに、鷺のコロニーの木々も干上がって枯れ木になっていますが昨年までは葉が茂って巣を隠していたとも推測されます。昨年の巣が残る場所にそのまま昨年通り営巣しようとしたことはそれほど間違いではなかったことだとも言えます。ただ今年は啓蟄が過ぎても木々の新芽は出ることなく巣や抱卵する姿を隠す環境にならなかったということかもしれません。そんな環境の変化に加え天敵による犠牲が決定的要因となってコロニーを捨てたのでしょう。



天白川新大正橋下流の堤防沿い、田畑

10数羽のムクドリの群れがいますがコムクドリは混ざっていません。






天白川本郷桜並木

セグロセキレイとキセキレイ?ハクセキレイ?と思ったら巣だったばかりの雛でした。自分で餌をとれず、親頼みです。