2013年6月15日土曜日

縦長の大きな絵画

87年、シカゴ・アート・インスティテュートでキーファーの展覧会を見た。
その時、垂直に落ちてくる3m以上の縦長の絵画もあった。


「大きい」と言う基準はどこからをさすか。

それは、身体のサイズとその器としての建築インテリアに規定される。


誰かが日本のアートは「四畳半アート」と言った。
住居の階下に制作場として借りていた勝川のアパート1Fは6畳+4畳半+板の間台所2畳。
そこで3m以上の縦長の作品の制作を試みた。


誰かに頼まれたわけでもない作品。自分でそれを見てみたいと欲求したからだ。当然、制作現場に規定される作品は分割して作成するしかない。出来上がりを予想するために横に寝かした状態で写真撮影し、その写真を90度回転させて確認するしかない。しかしそれはあくまでカメラの単眼視。




自分で欲求したそれを、とにかく建築空間内で見てみたいと思った。
そんな時、名古屋の伏見で天井の高い空間を見つけた。
そして、その空間を開いていた二週間借りた。
それが初めての名古屋での個展。






追記:関連ページ ----------
Another work in '80 : masking tape drawing with spray painting  2019年2月8日

about my work: Fired works / fire painting  2016年10月8日

made from wooden mold 1990 DEC. 木型による陶の生成  2016年5月4日