2017年12月28日木曜日

2017年の終わりに

1967年より50年が過ぎ
1977年より40年が過ぎ
1987年より30年が過ぎ
1997年より20年が過ぎ
2007年より10年が過ぎた

そんな2017年が終わろうとしている。
思い返せば、7のつく年は自分にとって何か大きな環境の変化があった年のようでもある。
しかし2017年はそういえるかと言えば、そんな気もしない。

2005年より12年が過ぎ
1993年より24年が過ぎ
1981年より36年が過ぎ
1969年より48年が過ぎた


7のつく以外の年が重要な年ではなかったかと言えば、そうでもないし、そこに何らかの法則性を見出そうとして記憶をさかのぼるが、そんなものは見いだせない。

そして、きっとまた、10年後、12年後にその時を振り返って何らかの意味という理屈をつけるのだろう。







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美術評論家連盟会報
http://www.aicajapan.com/wp/wp-content/uploads/2017/11/webnewsletter_7-1.pdf




2017年12月24日日曜日

数えることができる記憶を





冷え込む秋の夕暮れの椅子に座って長い時間お話をした。
身体のできごとから表現のテーマが新たに展開した展示
身体を工場の装置に見たて最小限の手を加えた表現は、方法が違えど親近感を覚えた。
その時も、相変わらず強い煙草を吸っていた彼女。


旧井元為三郎邸の茶室の狭い空間に三人ではいり、その空間の装置について語らった。

どんなもんじゃの帰りだったか?
今村君たちと一緒に飲んだのが、なぜ円頓寺商店街だったのか思い出せない。

二十年前の市美での企画展は僕も展示していたが、その時話した記憶はない。
彼女の作る「場」は、多くの人が言うようにそぎ落とした表現というものとは違うだろう。

真っ赤な服の小さな妖精
子供のような声におどろいた愛知製陶所最期の展示


数えることができる記憶を全部思い出して
きょうは







"the multi-house (s)" No.2 :back view / Yuriko Kurimoto 2008





2017年12月23日土曜日

新しい「人」の誕生?眼差しをむけた「場」が未来になる。

1980年のある日、名古屋駅前の映画館で「2001年宇宙の旅」が上映されてるのにでくわして、映画館に入った。大画面で見る宇宙空間は映画館での上映に適した表現であった。宇宙空間を漂っている宇宙船を見ているとき、ゆらゆら体が揺れているような心地よい感覚がやってきた。無重力体感映像!?

地震だった。

この時の地震体験は、この映画の記憶に貼りついて忘れられないものになった。

ボーマン船長のたどり着いたインテリアと、その眼差しとクリップを変えるシーンは一般に解釈されている原作にある「大きな生命(スター・チャイルド)への進化」するという意味合いではないものを感じて、その後VHSビデオ版を買って何度も最後のシーンを繰り返し見ることになるのだが、、
このシーンはキューブリックの映像に立ち会うことでこそ得られる映画鑑賞的表現がもたらす感覚と問いであろう。映画を見ているオーディエンスの眼差しと同じくするように画中のボーマン船長の眼差しとそれが指し示す次のクリップへの切り換えが、時間の不可逆的な流れを高速で示しているように見えながらも映画的時間を内包した可逆的時間というものを感じさせる。オーディエンスの眼差しと画中の眼差しの交差と誘導。同じくSF映画のジャンルにくくられるタルコフスキーの「ソラリス」が示した生命体についてと相似形をなしているように感じる。


かつてぼんやりだが、一瞬通過した「場」、記憶の片隅にある、眼差しを向けた、その「場」に何年後かに自分がいる。というふしぎを感じたことがおありだろうか。
今、私が住んでいる賃貸マンションの場所は、四十年近く前に愛知にやってきた当時、まぎれもなく眼差しを向けた場所なのである。上司の運転する車で郊外のフラワーセンターへ視察に行った時であり、豊田へ向けての幹線道路が開通してまもなくだったかもしれない。なぜそう思うのかというと私が眼差しを向けていたのは雨で泥交じりの道路と、その道路わきに土地を切り開いたであろうと想像される草木のないむき出しの「土」が堤防のようにそそり立っていたからだ。車で一瞬通り過ぎただけの場所なのだが。不思議なことに、紆余曲折があって、その時から二十年近く後にその場所に住むことになり現在に至る。そこを通過した四十年近く前には、土が盛られた何もない所であったその場所に住んでいる自分など想像だにしていなかった場所にである。

眼差しとその予兆。眼差しを向けた場が未来になる。
その体験を実感し反芻する時、「2001年…」のボーマン船長の眼差しのシーンを思い出すのである。




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「確信犯」が提示する1968年からの半世紀。「THE EUGENE Studio 1/2 Century later.」
https://bijutsutecho.com/insight/10305/

 本展の中心となる《善悪の荒野》(2017)で、THE EUGENE Studioは、このシーンに現れる真っ白な部屋を精巧に再現し、燃焼させた。
 高度なコンピューターが人類の進化のためにつくったこの部屋は、本物の大理石や18世紀に作られたアンティークの調度品、スタジオで再現制作した油絵、ジェームズ・フレイザー『金枝篇』の古書などによりに構成されている。『2001年宇宙の旅』の中で、ボーマン船長は時空移動のために急速に老い、最後はスター・チャイルドと呼ばれる赤ん坊へと「進化」する。スター・チャイルドが白い部屋を出て地球を眺めるとき、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れ、宇宙人によって進化を遂げ、超人の姿に永劫回帰する新人類の姿を伴奏する。本作のタイトル《善悪の荒野》は、ニーチェの『善悪の彼岸』を思わせるが、この映画との関連から引き出されたのだろうか。


2017年12月22日金曜日

Another meaning of "given"


覗き穴はピンホールカメラ
両眼視のための



現代の生活があまりにも速くなったと述べました。人々は怠け者でなければならない、と彼は言った。

https://news.artnet.com/art-world/duchamp-etant-donnes-secret-serkan-ozkaya-1103216?utm_campaign=socialmedia&utm_content=bufferd90cd&utm_medium=social&utm_source=facebook.com&utm_term=EGF_desk

In a 1964 conversation with New Yorker scribe Calvin Tomkins, Marcel Duchamp said that modern life had become too fast. People should be allowed to be lazy, he said. In his view, that excessive speed had come to artworks as well:

I think there is a great deal to the idea of not doing a thing, but that when you do a thing, you don’t do it in five minutes or in five hours, but in five years. I think there’s an element in the slowness of the execution that adds to the possibility of producing something that will be durable in its expression, that will be considered important five centuries later. 
私は事をしないという考えには多大な努力をしていると思いますが、あなたが何かをするときには、5分または5時間ではなく、5年で行います。執行の遅さには、表現の中で耐久性のあるものを作り出す可能性があるという要素があり、それは5世紀後に重要なことと考えられます。

The French artist was surely smiling inwardly, since he’d been at work for nearly two decades on his final work, Étant donnés: 1. la chute d’eau 2. le gaz d’éclairage (Given: 1. The Waterfall, 2. The Illuminating Gas) (1946–1966). 

But open the door to room 403, and you’ll find a dark space, a few feet deep, still floored with the same cheap, checkered black-and-white tiles as in Duchamp’s day. Black trash bags surround a space about 13 feet deep and nine feet high that houses the sculpture. A few leaves and branches litter the floor. 
しかし部屋403への扉を開けば、Duchampの時代と同じくらい安く、チェッカーされた白黒のタイルで、まだ数フィートの暗い空間があります。黒いゴミ袋は、奥行き約13フィート、高さ約9フィートのスペースを囲んでいます。いくつかの葉や枝が床に捨てられている。
The very idea of this hidden self-portrait may seem hard to put stock in. Then again, what if someone had told you, back in 1968, that Marcel Duchamp had been working for two decades on a diorama with actual leaves and sticks and a naked woman viewed through a peephole? 
1968年に、マルセル・デュシャンが実際の葉や棒を使ってジオラマを20年間制作していたことを誰かがあなたに話したとしたらどうでしょうか?覗き穴で裸の女性を見た?
translated by google AI


day#21902: 171222/ Body Work 02 # Self-generated sculpture

171222-07:42







# 手法:彫刻、excrement sculpture、デジタルフォト、Photoshop work
# 引用様式:情報芸術、SNS art
# リテラシー:自己生成

2017年12月19日火曜日

「カモシカを飼う」という名の街が「幸福の島」に異教の偶像を招く


カモシカを飼う街が
石の油を売ったお金で
幸福の島に
木漏れ日と水辺の巨大なインテリアを作る
砂漠のオアシスには異教の神の偶像が招かれる
30年間ブランド名を貸し与えるライセンスビジネス
中川と異なるパナマの¥為 
(171211/ 12:36)

https://www.dezeen.com/2017/12/11/new-photographs-reveal-engineering-behind-louvre-abu-dhabi-dome-architecture/


三層構造の絞り
http://desmena.com/2011/02/from-a-poetic-vision-towards-a-programmed-reality/

フラーの影響
http://otrootroblog.blogspot.jp/search?updated-max=2009-11-29T23%3A18%3A00-06%3A00&max-results=20&start=640&by-date=false


サディヤット島(幸福の島!)プロジェクト
・シェイク・ザーイド国立博物館(設計:ノーマン・フォスター)大英博物館と提携
・グッゲンハイム・アブダビ(設計:フランクOゲイリー)ソロモンRグッゲンハイム財団の美術館
・ルーブル・アブダビ(設計:ジャン・ヌーベル)ルーブル別館ではない。ルーブル名を約1000億で貸与のライセンス
・アブダビ・パフォーミング・アーツ センター(設計:ザハ・ハディド)
・アブダビ海洋博物館(設計:安藤忠雄)
https://www.cnn.co.jp/travel/35043213.html



2009年から8年間のタイムライン。
巨大な3層構造の「絞り」建設は木漏れ日を作ってるように見えて、網膜のアナロジーとしてのmuseumに見える。
https://www.dezeen.com/2017/11/22/timelapse-movie-reveals-eight-year-construction-louvre-abu-dubaijean-nouvel/?li_source=LI&li_medium=rhs_block_1



salvator mundi ---------------
不思議な風景画です。右手と顔の間に何マイルもの空気の層があります。(171116)
https://www.facebook.com/kiminari.hashimoto/posts/1537819816297285?pnref=story

https://hyperallergic.com/412022/leonardo-da-vincis-salvator-mundi-sells-400-million/?utm_medium=email&utm_campaign=After%2081%20Years%20Memphis%20College%20of%2


しかし顔の部分のスフマートは、後代、別の人物によってに加筆された顔部分の絵の具層を取り除く修復作業の段階で、ダ・ビンチの描いたレイヤーが一緒にリムーブされたような感じも受けます。ペンキ絵のような油絵と異なり、展色剤の多い(顔料分が少ない)層を何重にも重ねることで生み出されるダ・ビンチのスフマート技法はレイヤーが不明瞭であると推測されるからです。その為、この絵の画像を見るときにおこる違和感、顔の部分が霧がかかったように過剰にボケ過ぎている感じがするのです。顔、頭部と、黒く見える背景との境界の断絶にもその兆候が感じられます。
そして、あげられた右手の横にある右のたすきが、右手首に引っ付いてるような奥行き感のなさも同様の修復段階での結果だとみることもできます。
しかし、
はたしてこれは真筆といえるものでしょうか?という根本的な疑問もぬぐい切れません。多くの真筆とされるタブローが、準備段階のドローイングやノートの隅に書かれたスケッチによってダ・ビンチの真筆のアリバイを示しているのに、この絵のドローイングや下絵を見たことがない。同構図の他者による画像はいくつも存在しているのに。
そういった視点に立てば後代、別の人物によってに加筆されたとされるということすら怪しくなってきます。

https://bijutsutecho.com/news/9739/


サウジアラビア皇太子、プリンス・バーダー・ビン・アブドッラー・ビン・モハメド・ビン・ファハン・アル・サウド
https://hyperallergic.com/415738/leonardo-salvator-mundi-buyer-saudi-prince/?utm_campaign=coschedule&utm_source=facebook_page&utm_medium=Hyperallergic&utm_content=Saudi+Prince+Identified+as+Buyer+of+%24450.3M+Leonardo+Painting+%22Salvator+Mundi%22


http://www.aljazeera.com/news/2017/12/mystery-salvator-mundi-buyer-saudi-prince-report-171207190605789.html


この時期に、行方不明だった偉大な骨董品のオークション登場は、多くの民にとって寝耳に水だったかもしれません。しかし史上最高額での落札額ということとも相まったセンセーションなニュースは、絶大な宣伝効果を上げ「カモシカを飼う」街とこのエンタテインメントに関わった人に大きな富をもたらしたことでしょう。
ポスト石の油の時代の文明の組み換えの出来事として記憶にとどめましょう。


クリスティーズによる Special Publication: Leonardo da Vinci Salvator Mundi
https://www.christies.com/zmags?ZmagsPublishID=7baedae9



2017年12月17日日曜日

day#21891: 171210 Common pochard & Eurasian coot / ホシハジロとオオバン







半年ぶりの運河町。
笹島貨物駅跡と中川運河船溜まりが整備され運河には星羽白と大鷭が飛来。
星羽白、大鷭ともに虹彩が赤。
そのことが、二種が同居している要因か?と想像してみる。






2017年12月7日木曜日

day#21888: 171207 television tax



最高裁がテレビ設置時にさかのぼって受信料を払えと言った
一切その局を見なくても
テレビを買うともれなく月1,250円の税金が付いてくる
テレビ税金































2017年12月6日水曜日

MADE IN OCCUPIED JAPAN


2017年12月6日  オキュパイド・ジャパン(Occupied Japan)とは、第2次大戦後の「占領下日本」のことで民間貿易が再開された1947年から、サンフランシスコ講和条約が発効した52年まで、日本からの輸出品には「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印を付けるようGHQ(連合国最高司令官総司令部)から命じられていた。そうです。

瀬戸市美術館 Seto City Art Museumさんがカバー写真を変更しました。



2017年12月6日  · 橋本 公成

陶磁美術館には廃業されたメーカーさんなどから寄付された瀬戸ノベルティが大量にあります。私が在籍していた会社からも多数寄付されていますが、その中には実際中国で生産されたもの混じっています。学芸員の人はそういったことはあまり知らないのですね。特に「瀬戸ノベルティ」といった人形中心のプロダクツは輸出がほとんどだったので国内の人に存在すら知られなかったのです。私も全くこういう世界があることには無知で名古屋に来たのです。このフライヤーにあるようなセーブル風、マイセン風のロココ文化は、コンテンポラリーな表現を模索していた僕にとってはどちらかと言えば毛嫌いしていた世界であったのですが、だからこそあえて飛び込んだという経緯があります。37年前のことですが、長年この環境にいると自分の中に感覚の骨董的価値といったものが発生し愛着がわいたりするのですね。それでも本物のセーブルやマイセンと瀬戸で作られたセーブル風、マイセン風は別のもので本物が身近にあればこの感覚は異なっていたかもしれません。しかしヨーロッパの王立ブランドのロイヤルアルバートなども現在実際は中国広東省などで作られていたりもするのです。




2017年12月1日金曜日

day#21879 :171128 strange cooking/ 変な料理

14:50 ゴマメ、煎茶の出がらし、大根葉を炒り醤油、みりん、七味で味付け
15:12 lunch: ジャガイモ1個、豆腐半丁ゆで、上の佃煮風をあえて



19:26 supper: 牛肉と青梗菜のパスタ