2017年11月30日木曜日

day#21880 :171129 【切断もみじ狩り】

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# 手法:彫刻、切断、デジタルフォト、Photoshop work
# 引用様式:彦坂尚嘉切断芸術運動、情報芸術、SNS art
# リテラシー:両眼視


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イメージの中心から左右入れ替えによる切断手法によってもたらされる作用空間の効果は素材、モチーフのイメージによって左右される。素材、モチーフによっては単なる分割された二つのイメージの相置になる。
この手法が興味深いのは、両眼視の入れ替えによる視覚体験が左脳右脳による認知体験に変換されるところにある。右眼球に投影されたイメージが左脳に、左眼球に投影されたイメージが右脳に、そしてそれらが一瞬のうちに合体認知されることによる違和感である。

day#21880: 171129 A day in Hora /アトリエのもみじ






朝に降った雨でしっとりとしたもみじが美しい
久しぶりの洞のアトリエ、入り口の楓


2017年11月22日水曜日

day#21871: 171120/ Body Work 01 # Self-generated sculpture



171120-19:41 

# 手法:彫刻、excrement sculpture、デジタルフォト、Photoshop work
# 引用様式:情報芸術、SNS art
# リテラシー:自己生成


2017年11月18日土曜日

day# 21867: 171116【切断野菜果実】 柿の種


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# 手法:彫刻、調理、切断、デジタルフォト、Photoshop work
# 引用様式:彦坂尚嘉切断芸術運動、情報芸術、SNS art
# リテラシー:分配


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171108 切断野菜
http://pavlovsdogxschrodingerscat.blogspot.jp/2017/11/171108.html


2017年11月17日金曜日

day# 21867: 171116 “Salvator Mundi”

クリスティーズ・ニューヨークでダ・ビンチの「救世主」が美術作品の史上最高価格、4億5,000万$USで落札されたというニュースが世界を駆け巡る。

この絵は不思議な風景画です。右手と顔の間に何マイルもの空気の層があります。
しかし顔の部分のスフマートは、後代別の人物によってに加筆された顔を取り除く修復作業の段階で、ダビンチの描いたレイヤーが一緒にリムーブされたような感じも受けます。
ペンキ絵のような油絵と異なり、展色剤の多い(顔料分が少ない)層を何重にも重ねることで生み出されるダビンチのスフマート技法はレイヤーが不明瞭であると推測されるからです。そもそもスフマート技法は明確なレイヤーをなくすような描き方でもあります。その為、この絵の画像を見るときにおこる違和感、顔の部分が霧がかかったように過剰にボケ過ぎている感じがするのです。顔、頭部と、黒く見える背景との境界の断絶にもその兆候が感じられるのです。
そして、右肩から斜めに走る装飾ベルトが奥行き感なく、挙げた右手より前に飛び出ている感じがします。この部分も修復段階でダ・ビンチの層が失われたと推測されます。

こう見てくると、この絵は、弟子による作品であるとも推測されます。ダ・ビンチ先生のスフマート技法を真似て練習した誰かの作品であると。一旦そういうふうに見えるとダ・ビンチらしくない部分はいたるところに見受けられます。衣服のしわの単調な流れ、せり出して奥行きのない左肩、真正面からとらえた単純な構図、などなど。何よりこの絵の元になるドローイングやデッサンが見受けられないこと。

この騒ぎはメディアを使った現代の錬金術。なのか?




Leonardo da Vinci ?, “Salvator Mundi” (c.1500), oil on panel, 25 7/8 x 18 in.(65.7 x 45.7 cm) (image courtesy Christie’s)


https://hyperallergic.com/412022/leonardo-da-vincis-salvator-mundi-sells-400-million/?utm_medium=email&utm_campaign=After+81+Years+Memphis+College+of+Art+Will+Shutter+Due+to+Debt+and+Falling+Enrollment&utm_content=After+81+Years+Memphis+College+of+Art+Will+Shutter+Due+to+Debt+and+Falling+Enrollment+CID_dd7c7ad496888dbc359b8a6f7a8c4d89&utm_source=HyperallergicNewsletter

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https://www.facebook.com/artdemocracy/posts/10155084366427157

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NHK news 11月16日 12時01分 
ダビンチの幻の作品 史上最高500億円超で落札
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171116/k10011225421000.html

...作品は、17世紀にイギリス王室が所有していたあと、一時、所在がわからなくなったほか、1900年に見つかって以降も、顔や髪の毛の部分などが上塗りされていたことなどから、ダビンチの作品ではないとされ、修復を経て2011年にようやくダビンチのものと確認されるなど、複雑な経緯をたどった「幻の作品」としても注目されていました。
「価格は関心の対象ではない」ニューヨーク大学の絵画修復の専門家、ダイアン・モデスティーニ教授は2005年から6年間かけて「サルバトール・ムンディ」の修復作業にあたってきました。モデスティーニ教授のもとに作品が持ち込まれてきた際には、キリストの顔や髪の毛などが上塗りされていたほか、絵の下の板にもひびが入るなど状態が悪く、上塗りされていた部分を慎重に取り除き、自分の解釈で作品を変えてしまわないよう注意しながら作業にあたったということです。特に気を遣ったのは目の部分で、ダビンチは白の絵の具を使わず、作品には実際に使われた絵の具がほとんど残っていなかったため、修復が極めて難しかったということです。また、修復前には、一部の髪の毛の表現などに特徴が見られたものの、異なる要素もあったため、当初はダビンチの作品とは信じられませんでしたが、修復を進めるにつれ、確信に至ったということです。モデスティーニ教授は、「ほかの作品よりも特に慎重に作業を進め、何度も何度もダビンチの作品であるという可能性を検討し続けてきた中で、あるとき、雷に打たれたように疑う余地がないと感じるようになりました」と話していました。......
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http://www.christies.com/features/Leonardo-and-Post-War-results-New-York-8729-3.aspx?cid=EM_SM_FB_CNT_RESULTS_20CENT1117_DAVINCI


http://www.christies.com/features/The-last-da-Vinci-Salvator-Mundi-8598-3.aspx


クリスティーズ Special Publication: Leonardo da Vinci Salvator Mundi
https://www.christies.com/zmags?ZmagsPublishID=7baedae9


追記180811 ------------
「サルバトール・ムンデ」の制作を手伝ったのが1509-1512年にレオナルド工房に関係したBernardio Luini(1480-1532)という説
https://hyperallergic.com/454830/leonardo-had-help-oxford-art-historian-asserts-new-attribution-for-salvator-mundi/




day #21866: 171115 / 40 years ago


40年前の冬の日本海の一月。
人影のない雪の積もった夕暮れの海、周りはすでに暗く水平線あたりだけに沈みゆく太陽の光が天使の梯子をつくり、そこだけスポットライトの当たった舞台装置のような風景は埋めようのない若い空虚の隙間に、何か啓示のようなものをもたらしたような錯覚。

たった一人で海を求めて地図のない雪の原を歩き回っていきついた海岸。






少女が日本海の街で拉致されて40年目の日という。
このニュースを聞くたびに、自身の40年前の日本海の風景がよみがえる。
あの日の、人影のない光景を思うと、40年前という同じ年に日本海に一人いたということだけで不思議な親近を覚えるのである。
なぜ、少女は拉致されて、私は拉致されなかったか。






40年前に不明になった彼女の肖像は、若きda vinchiの描くジネヴラ・デ・ベンチ嬢の肖像と、晩年のモナリザの肖像を連想させる。

40年前拉致された当時の少女の肖像写真と北朝鮮によって公開された40代の写真に見る同一人物の変化。
学生服を着てこちらを見ているのっぺりと平面的な顔と、頬の肉がついて不思議な微笑みでこちらを見ている30年後の写真。

ダビンチの描く初期の肖像画と晩年の肖像画は、別の人物を描いたものだが、拉致された少女とその後の30数年後の写真を見ると、同一人物の変化にオーバーラップして見えてしまうのである。



2017年11月13日月曜日

day#21863 :171112 Economy/flugalitas 一匹狼とカラスと羊の番人の物語





未明に見た海外ドキュメント、一匹狼とカラスの話。
生態系の長である狼も、一匹狼では猪に負かされる。
何日も獲物にありつけない一匹狼は生存の危機に瀕する。
一匹狼と付かず離れず行動を共にする烏はその状況を見て、狼に兎がいる場所の情報を流す。
カラスは自らハンティングを行わず、狼に情報を提供するだけでハンティングをするのはあくまで狼。
兎を捕らえた一匹狼はすべてを食べつくさず、おこぼれを情報提供者のカラスに残す。
文明に囲われた領域で羊の番人は家畜の羊の群れを牧羊犬と管理する。
未成長の牧羊犬の子犬は文明の外側、狼の領域に遊ぶ。
一匹狼は牧羊犬に成長しない段階の子犬を狙う。
子犬は文明の領域の外で生存の危機に直面する。
文明という囲い込み領域に逃げ帰った子犬は九死に一生を得る。
一匹狼は文明という境界に侵入するが子犬を捕らえることはできない。
牧羊犬と羊の番人と羊の群れは文明の外側の危機を知っている。
羊の番人は事の成り行きを知るが、狼を駆除しない。
羊の番人は狼を駆除しつくさず、かといって近づきすぎず、狼と人との関係は互いの存在を知らしめる状態を保つ。
羊の番人は狼を駆除することで起こるであろう災いを知っている。
この物語に鹿や貂、アライグマは登場しない。
鹿や貂、アライグマや街中に侵入する猪の物語は、狼が駆除されつくした別の、この島の物語。

このドキュメントから「経済」と訳される英語のEconomyのラテン語語源、flugalitasからflugalが意味する「共同体の運営」という意味が見えてくる。また、経験主義に過信し慣れ親しんだ事業にのみ巨額投資で破綻に追い込まれるかつての大企業と、他者の経験を吸収し巨大成長するシリコンバレーの多国籍企業体の対比が思い浮かぶが、これはまた別の話。



2017年11月10日金曜日

171109 コロッケトーストとハムライス









171108 切断野菜












野菜を包丁という刃物で切るという行為は、日常的には当たり前すぎて何も考えないで無意識に行っている行為である。しかしこの切断という行為、概念に焦点を当てた彦坂尚嘉先生が提唱する「切断芸術」という観点から見れば文明論につながる諸々の事象が見えてくる。

スーパーに並ぶあらかじめ切断された白菜一つ見ても様々な事象が見える。

分配。
核家族。
高齢化社会での一人暮らし。
一つの大きな野菜が腐る前に消費しきれない。
一つの白菜が重すぎて持ち帰れない。
単価を下げるための方法。
不景気の中での消費拡大。
経済格差の中での継続する不景気。
下流民に分断された人々へのサービス。
地域間格差。
切断という加工による原産地表示のすり替え、に近い錯誤効果。
葉物野菜の産地物が3.11以後に消費されない風評被害が6年たった現在も払しょくされていないのはスーパーの棚を見ればリアルな現実である。






包丁という刃物は文明の始まりの産物である。
その道具を用いる切断は文明的な行為である。
しかし葉物野菜は包丁で切断された部分の細胞が破壊されその部分から腐敗が進む。
よって私は葉物を包丁で切らず一枚ずつはがして、ちぎって調理するのである。
キノコ類も包丁で切らず裂くようにしたほうが香りが立ち味が良く絡む。
刃物を使用しない調理は文明に対する野蛮な行為であろうか?
合理的な行為は文明にも野蛮にも存在する。





2017年11月4日土曜日

141104 @ warehouse






約13年ぶりの展示を終えたARTEMIS SUIT
シリコンラバーの劣化により多くの部分が破損する。
Three years ago