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「カリフォルニア コンドル」と杉本博司氏、鈴木芳雄氏。
物黒無の名付け親・杉本博司氏が、展覧会「物 黒 無―モノクローム」をみに来てくださいました!
展示室の杉本作品と杉本コレクションも、生みの親の訪問に、少々緊張しているかのよう…。
11月5日(火)の東京レクチャー
http://masaki-art-museum.jp/20131018_masaki.pdf
で、モデレーターをつとめていただく鈴木芳雄氏も、時間をあわせ、来てくださいました。みなさま、外苑キャンパスでおめにかかれますよう!
コメント10件
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杉本博司氏のwiki、下記にダイオラマに関する部分抜粋
..最初のシリーズの『ジオラマ』では、ニューヨークのアメリカ自然史博物館の古生物や古代人を再現したジオラマを撮った。
片目を閉じた「カメラの視覚」のもとでは、両目で見ると模型だと分かるジオラマが遠近感の喪失によりリアルに見える、という発見からこのシリーズは始まっている。
精巧なジオラマを本物に見えるよう注意深く撮ったシリーズは、「写真はいつでも真実を写す」と考えている観客には一瞬本物の動物や古代人を撮ったように見えてしまう。..
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「修復完了記念 館蔵全巻特別公開 国宝 源氏物語絵巻」
2021.11.13 (土) ~ 2021.12.12 (日)
徳川美術館所蔵の国宝「源氏物語絵巻」は、『源氏物語』を絵画化した現存最古の物語絵巻で、平安の王朝文化を象徴する名画のひとつとして世界的にも有名です。
もとは3巻の巻子装でしたが、保存と公開の観点から昭和7年(1932)に額面装に改められました。
当時としては最善の判断でしたが、80余年を経て額面装による弊害が生じたため、平成28年(2016)から5年にわたる保存修復を行い、
詞(ことば)と絵が響き合うよう本来の巻子装に戻しました。
令和2年(2020)に全15巻の修復が完成したことを記念し、前後期で展示替を行いながら、全巻を特別公開いたします。
■「国宝 源氏物語絵巻」の展示スケジュール
前期(11/13~11/30):蓬生/柏木一/柏木三/竹河一/橋姫/早蕨/宿木二/東屋二
後期(12/1~12/12):関屋・絵合/柏木二/横笛/竹河二/宿木一/宿木三/東屋一
展示作品リスト
十日ほど前、飛来した冬鳥のホシハジロ、オオバンに混じってカンムリカイツブリらしき影が見えたのでバカチョン持ち出しshooting。
カンムリカイツブリ冬羽。警戒心強くかなり離れた距離。すぐに潜って移動する。
カンムリより一回り小さいカイツブリを拡大するとアカエリカイツブリらしきものが。
しかしこれは勘違い。アカエリは淡水池にはこないし、写真を撮った時の感覚を思い出したら大きさがまずカンムリよりかなりかなり小さいことから、その時も普通のカイツブリと思ったはず。
それにしても普通のバンがいなくてオオバンばかり増えている。
この深田さんの番組、本題のことは置いておいて、話の中に登場する「古い3D」と「新しい3D」の技術的なさわりが分かりやすいです。
https://www.youtube.com/watch?v=MKi_aUQWYZ4
SONYによる多視点型ディスプレイはセンサーとディスプレイをインテグレイトする3Dディスプレイ技術で、イメージセンサーチップの上にメモリを積層するという新技術を確立。センサーで映像を取り込みながら、そのセンサーの裏にメモリがくっついてるので短期記憶保持などにより、オーディエンスの目の位置(視線)が映像のどこを見ているかが変わっていくのを感知し、見せる映像の角度をちょっとずつ変えてゆく。多視点型ディスプレイが一枚のフラットパネルで実現できるというもの。
ふくいビデオビエンナーレでの展示 (1992) |
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今日は、白地に黒一色によるドローイングをメインにしたインスタレーションを二つ見た。
クレメンス メッツラーさんによる「運河に描く」(中川運河)と、伊藤千帆さん、小川友美さんによる交換制作「hokakara」(ガルリ ラベ)だ。
クレメンス メッツラー「運河に描く」ビューポイントから見た風景(中川運河) |
クレメンス メッツラーさんは名刺にはイラストレーションと明記されていることからも「イラストレーション」を表現のフィールドとして活躍されてる、一方、中川運河に関するいくつかのプロジェクトにもその始まりの段階から精力的にかかわりのある活動をされている。
数年前はコンピュータによって描き起された中川運河が活発に機能していた時代の水際風景を綿密な取材と現在の風景や写真を合成した写真イラストレーションとしてプリントアウトして展示されていた。
その時の印象は平面的なイラストレーションという印象である。
画面が垂直水平にカチッと構成され、斜めの線が、倉庫群の屋根やクレーンなどに見られるものの、奥行きを表現するために用いられているのではなく、あくまで四角いフレームに平行な面のレイヤーが破綻することなく目に届くという意味で画面分割として用いられ、圧倒的な奥行き感を強調するといった消失点を持たないすごく浅い画面の印象だった。
そして今回のインスタレーションもまた、圧倒的な平面性を示していた。
今回は古い時代の中川運河の写真などから取材した労働者や船がペン画によるイラストレーションで制作され、その線画を現実風景のスケールに拡大トレースされ(小学校児童参加によるプロジェクトとして実施されたらしい)、時を超えた現代の風景に合成されるといったインスタレーションである。
プロジェクト系のアート表現、サイトスペシフィックインスタレーションなど近年のアート状況のお約束はすべて盛り込まれているが、私が気になったのはその作品がビューポイントを設定していることである。そのことにおいて、この展示は絵画であるということだ。というか古くから現在まで続く絵画の根本的な問題を扱ったものであることを示している。
指定されたビューポイントから見る時、現実の3次元空間の風景が、イラストレーションの線画によって一層強調され、圧倒的な平面性を示していた。僕が見た日がピーカンに晴れた日であり、風もなく運河の水面が鏡面のように倉庫街の風景を映していたことも影響するかもしれないが、現実風景を見るという体験が、美術館の壁の前に立ち絵画を鑑賞しているような奇妙な感覚に襲われたのである。
まずこの展示のDMが届いて詳細情報とガラス張りのギャラリーウインドウからの展示写真を見たときに、鉄のような硬質な黒く塗装された線材と同じく黒く塗装された木の枝による立体物を二人の作家が交換制作したものかと想像したのであるが、現実の空間に入るとその思い込みは裏切られる。
白い壁、天井ガラス張りの窓、ショウウインドウのような空間。
伊藤さんは近年、インスタレーションを制作するとき展示空間をCADによるシュミレーションで綿密に検討していると聞く。今回の交換制作も、CADによるシュミレーションで小川さんとの「交換」で展示が検討されたとのこと。
展覧会DM |
シュミレーションを仮想空間と呼んでもよいが、メタが提示しているアバターによる仮想空間での体験を体験するような、実際の現実空間がモニター中のXYZ箱に投げ込まれたような錯覚を覚える。それはあくまでCADによるシュミレーションが行われた空間であると知っているからにすぎないが。
白い空間で黒い線によるテープドローイングや黒く塗装された枝や角材は、それ自身の奥行やボリュームを持たないように感じられる。
(途中ミカン、つづく)
まったく、突然、いきなり、季節が変わった2週間前、
雨のち、寒気、さむい朝、冬支度
その日を境に自身の変化を実感し、吉祥のあかしと心にとめる。
その日から二週間、
ここ数日の温かさで春が来たと間違えた李の芽が一つ花をつけ、一枝が若葉を芽吹く。
来年のための新たな素材の実験をしていると、
頭頂がまだ黒っぽい若い紋付がバタバタと足元に飛んできて、互いの気配に驚くも、地面の虫をついばんではその枝に戻るを繰り返すこと暫し。
夏の日には大量の果実として授業後のおやつを提供してくれたスモモ、
来年は廃墟の鳥獣たちの胃袋を満たすのか、
それともバッサリされるのか
ポカポカテラスの秋の夕暮れ