2023年4月27日木曜日

230427 おはよー

おはよー
Good morning !
ピーチャウピーチャウピチピチピチピチ
おはよー

06:53-54



15:44

23:23


終日籠って原型制作

2023年4月24日月曜日

230424 蛙目粘土を買いに、からの、土鍋か電気自動車か

1987年頃、赤津



在庫の粘土が少なくなってきたうえに、今年になってやたらと原型の依頼が多く、しばらくなかった15㎝大の大きさのものもいくつか作成依頼があるので、品野の窯業原料屋さんに買いに行った。
最後の大学の授業の時もここで仕入れてたが、木節粘土水簸プレス1枚15kgで¥1,600-、在庫なくなり次第¥2,200-に値上げとのこと。(発送の場合、佐川の送料¥900-)
以前(といっても2015年くらいが最後だからもう7年前になるが)はアトリエ近くの鉱山に直接買いに行って蛙目粘土水簸プレス1枚300円くらいで5-6枚注文で運んでもらっていたが、さすがに一枚買うのに運んでもらうのもなんだし原付で行ったのだが、、、、
値段を見れば5倍~。・・・!






しかし事はもっと深刻で、土鍋の産地、萬古焼の危機につながるのである。




木節粘土・蛙目粘土


 この地方の原型師は、中国・ベトナムのようなワックス入り油土やフィギュア作家のようにオーブンを使うPVC素材のスカルピーなど使わない。陶磁器の型取り素材である石膏との相性や肌理の細かさが精細な彫塑に向くこと、表面仕上げの容易さ、何よりも直感的にサクサク作れることにより木節粘土、蛙目粘土を使用する。
 というわけで原型を作る材料として知った陶器用粘土「木節粘土」「蛙目粘土」。陶器の素地の生成に使われているだけと思っていたが、釉薬作成時にも使用する。よって窯業原料としては粉末でも売っている。
ガエロメネンド=蛙目粘土〈がいろめねんどとも呼ぶ)はカオリナイト鉱物を主成分とする花コウ岩,花コウ斑岩などを母材としてできた風化残留粘土で、粘土に含まれる石英粒子が雨にぬれ,カエルの目のように光るので,この名前が付けられたという。注1
 そしてこの蛙目粘土、萬古焼の土鍋などの耐熱陶器のプロダクトにはキーになる材料として登場する。土の産地→製品の産地であるから当たり前といえば当たり前ではあるが。

 低温の陶器は結構難しいプロダクトであると感じたのは、大陸の工場で生産を委託していた時に何度も経験した貫入や釉薬剥離、シバリング問題。基本的には生地の熱膨張率と釉薬の熱膨張率があってないことによるが、白雲(ドロマイト)や半磁器は本焼成温度が磁器ほど高くないため(釉薬と生地の融点が近いため)原料調合が難しいのだと直感的に感じていたが、温度管理は窯のどこにいれるか場所によっても異なるしその範囲の中で釉と生地の熱膨張率をコントロールするのはかなり繊細な感覚が必要だと思う。磁器などの本焼成が高温のものの方がある意味容易であるのだろう。
愛知県陶磁美術館にもある徳化窯の白磁観音像。宋時代に始まる中国白磁、明・清時代を通じて生産された徳化窯は中国を代表する陶都であるが現在の徳化は陶磁器全ての生産に優れているわけではない。磁器や白雲といった材質や温度の異なる陶磁器の生産で一時代を築いた愛知県瀬戸とはこの点が大きく異なると感じる。現在の徳化、中国福建省泉州市徳化県もまた陶磁器の産地の一つである。しかし、中国での低温の陶器、ドロマイト(白雲)は特に注意である。


土鍋か電気自動車か


 土鍋などは陶器と磁器の中間の半磁器という分類になっているが、食器カテゴリーでの製品に多いため、電子レンジやIH、直火対応など使用環境の過酷な熱環境に耐えなければならない品質が要求される。

土鍋で有名な四日市の萬古焼、昭和34年一部のメーカーではペタライトを陶土に40-50%配合することで低熱膨張性耐熱陶土の開発に成功したという。筆者自身80年代末頃には勤務先で土鍋の絵柄デザインに携わってたので四日市メーカーさんから来た素焼き生地に直接下絵付けしプロトタイプ作成したことを思い出す。(そういえば83年、初めて自身がプロダクトのデザインをした花器も四日市のメーカーさんで生産委託したものだった!ことを思い出したが、これはまた別の話)

ペタライト  Petalite(葉長石)LiAlSi4O10
発見は1800年、1817年この石からリチウム元素が発見される。

耐熱土、耐熱釉の調合に使用されるペタライトは携帯電話や電気自動車などへのリチウムイオン電池の需要で価格が高騰。(2017年¥100-/1kg が2023年には ¥1,000-/1kg に)
四日市にペタライトが入ってこず、一部メーカーはペタライトなしの耐熱陶器開発に向かっているという。
土鍋の生地には木節粘土や蛙目粘土が使用されている。そして蛙目粘土にはペタライトが混じっている。花コウ岩,花コウ斑岩由来の風化残留粘土である蛙目粘土であるから長石が混じってるのは当然といえば当然だ。しかし、ペタライトなしの開発には、あらかじめ蛙目粘土に入っているペタライト分を取り除かねばならない??・・・
 いずれにせよ、昨今の化石燃料燃焼によるCO2排出が目の敵にされ、(というか、排出量売買やゴミ輸出を見ればそのからくりが見える経済覇権争いのためのプロパガンダによって)電気こそがクリーンな未来を保証するというプロパガンダ。
「電気を制する者は世界を制す。」という流れの中、充電電池がキーになっている。


中国企業がアフリカ「リチウム鉱山」買収の背景
政情不安のジンバブエにリスクを取って投資
2022/02/25 22:00


四日市のペタライト輸入先はジンバブエ、ブラジルからという。


-----------
注1 :世界大百科事典 第2版 「蛙目粘土」の意味・わかりやすい解説
がえろめねんど【蛙目粘土】
〈がいろめねんど〉とも呼ぶ。カオリナイト鉱物を主成分とする花コウ岩,花コウ斑岩などを母材としてできた風化残留粘土。
粘土に含まれる石英粒子が雨にぬれ,カエルの目のように光るので,この名前が付けられた。おもに窯業原料として用いられる。
この粘土は,カオリナイト鉱物を主成分とする一次粘土(一次カオリン)であるが,石英,長石,絹雲母を多量に含むものもある。
蛙目粘土中の絹雲母は〈きら〉と呼ばれる。愛知県,岐阜県,三重県などに産する。

 

軟質粘土では亜炭片を含有するものを木節粘土(きぶしねんど)といい,粗粒石英を含有するものを蛙目粘土(がえろめねんど)といって,愛知県を中心に三重県,岐阜県などに産出する。蛙目粘土は粗粒石英を除くために水簸(すいひ)し,水簸粘土として使用される。…

【多治見[市]】より
…市域は土岐川沿いの平地と美濃三河高原の丘陵地よりなる。蛙目(がえろめ)粘土,木節(きぶし)粘土と呼ばれる良質の陶土を産するため,



------------------
関連ログ ------------
MADE IN OCCUPIED JAPAN
2017年12月6日水曜日
day #21141: 151120
2016年1月7日木曜日
About KEWPIE DOLL and SETO NOVELTY
2015年8月15日土曜日
150308【「記述」されたこと、「記述」されぬもの】「愛知ノート」
2015年3月24日火曜日
祖母懐土と蛙目(ガイロメ)の展示写真
140629 「魅惑の陶製人形」展 (愛知県陶磁美術館)
2014年6月29日日曜日
2009年徳化の画像あり
貫入と釉薬剥離 -dolomite production
2013年10月3日木曜日
--------






2023年4月19日水曜日

4月19日 今日の顔本10年日記

今日も顔本がおせっかいに大脳皮質をいじくってくる。顔本10年日記 4月19日 

==================
fb 橋本 公成   /2016年4月19日

「遠近法と移動スピード」については以前より興味の対象です。新幹線から富士山はいつも撮ってしまいます。
もう一つの興味深い車窓体験は雨上がりの西日を背に名神高速の米原~養老間を、いくつもの表れては消えるいくつもの虹を追いかけて走ったこと。
Yukinori Tokoro
2016年4月18日 
まずこれは何の写真か – What is this series?
これは日本が誇る新幹線、Bullet Trainの中から車窓の風景を撮影したシリーズです
First of all, this is the series that the artist shot from the train window, and the train is Japanese high speed Bullet Train.
このシリーズの撮影のきっかけは何か – What is the motif of this work?
車窓の風景なんていうものは誰でも撮れるし面白くも何ともないんだけど、このシリーズは特別で、アーティストが東京と岡山間を新幹線で移動することが多く、その3時間を無駄に過ごすことが憂いた作家が、退屈しのぎに新幹線、Bullet Trainの中から車窓の風景を撮影してみたところ、面白い写真が撮れたので継続して作るようになった
Most of the people will take pictures from the train window when they are moving from a place to place. It is very common and not so interesting. He often travel from Tokyo to Okayama and it takes 4 hours. One day he started shooting because it was so boring in the car. And he discovered that the pictures have potential in its aesthetics.
これは何が面白いのか – What is unique?
もし一般の方が写真を撮ると、ある特定の場所、特定の風景にこだわって撮影するでしょう。それは富士山であったり、浜名湖であったり。しかし、新幹線から特定の風景を撮影しようとしても多くは失敗します。それは、日本が誇る新幹線、Bullet Trainの高速移動体の中から撮影しているからです。そのため、作家は車中にいるほとんどの時間を撮影に費やし、何と一回の移動で何千枚も撮影し、そのあとで優れたイメージを抽出するのです。
If we try to shoot from the train, we will aim some scenery for the memory of travelling. But from the bullet train, most of the scene will not be able to captured because the train goes so fast. The artist shoots tremendous times, mostly for thousands of times during one ride. And afterward, he looks into the coverage, then choose what he really thinks it important.
もう一つこの作品には特徴があります。それは遠近法と移動スピード、移動時間にかかわる点をうまく捉えている点です。多くの場合、遠くのポイントはほとんど動きません。近いポイントが流れていきます。この単純な物理法則がアインシュタインロマンスの作品を特徴付けているし、アインシュタインの述べた宇宙の原則へのオマージュなのです。
These photos include one more strong structure. It is about physics and it is like this; when you see out of the train window, you may see landscapes moving fast. It is very interesting that far points are not moving fast as near points moving fast. This is making these images very interesting and unique.
And this is the expression that artist want to capture and he makes these photos as homage to Einstein. So he titled this works EINSTEIN ROMANCE.
所幸則はだれ? - Who is Yukinori Tokoro?
所は2006年以前は、日本でも最高に評価される広告カメラマンだった。しかし、彼はその後商業写真家をやめ、アーティストとして撮影する決意をする。そのセンスと美的意識はとても高く、単調になりがちなこうした作品も美しい芸術作品として提示できるのだ。
Tokoro was one of most successful commercial photographer before 2006. But he quit shooting for the industry and started shooting for himself as an artist. This is the reason why his works keep potential in its story and aesthetics.

-----------
fb 橋本 公成   /2014年4月19日



I knead soil.
I give water to dried-up clay and knead by hands. During that time, I hear a sound called KUCHYA KUCHYA. It is like the totally muddy play.
And, more than one year, it is forgotten again, and the clay becomes like the dried-up ground.
I give water to dried-up clay again and I knead it again. The repetition of such a thing.
I murmur "plowing the soil is the culture".

土を捏ねる。
ほったらかしにして水分が抜けた粘土に水を与え、手でくちゃくちゃ泥んこ遊び。
そして再び一年以上、忘れ去られ、粘土はまたもや干からびた地面のように。
粘土に再び水を与えて、また捏ねる。そんなことの繰り返し。
「土を耕すこと、それはカルチャー」などとつぶやきながら。
======
洞のアトリエに出勤二日目。リサイクル業者が撤収しだしたから、もう少しここで仕事続けるか。ところで、先日の若者たち、ヤモリのミイラは誰のお土産になったのかな。


---------------
fb 橋本 公成   /2012年4月19日



もし日本の新学期が9月になると失われるもの。
季語。いくつかの桜の歌と「なごり雪」の情緒。五月病。

fb 橋本 公成
桜は新入学の合図。桜は新学期の合図。桜は新生活の合図。そして桜は農家にとって仕事の始まりの合図。
そんなふうにこの国の風土と一体になった人の営みの節目が桜の花に貼り付いている。
季節の節目と人の営みの節目が合致した良くできた仕組みをグローバルなスケジュールに合わせる必要があるか。
と考えるのは老化が進んでいるということ? 
~共通立体作業室と名を変えた元インタメ工房前から毎年眺める景色。16年目の桜。


-----------
fb 橋本 公成   /2012年4月19日  


菜の花の絨毯  120418
— 場所: 庄内川 松河橋付近


--------
fb 橋本 公成   /2012年4月19日

(from Mr. Keigo Yamamoto) 
Network Art Event " Voice of annular solar eclipse "
21. MAY 2012  6:15 am ~ (JPT)

2023年4月16日日曜日

2023年4月4日火曜日

120404 春の食卓 (顔本10年日記)

 


春の食卓 

若ごぼうのたいたん
わかたけ煮
蛸と分葱のぬた
ほたるいかの酢味噌がけ
えんどう豆ごはん

大好物の一つだが名古屋ではなかなかお目にかかれない若ごぼうは大阪八尾の特産。
醤油と、たっぷりのダシジャコだけで炊くのが橋本家のレシピ。


fb-橋本 公成   /2012年4月4日(4月4日の顔本10年日記より)
----------------
しかし今年は3月中旬には店頭から姿を消した若ごぼう。2月末にはあったのにと母、田辺。
2023/4/4